NIKON

ニコンフィルム&フォトコンテスト 2024-2025 審査員

動画部門審査員

深田祐輔

ディレクター、プロデューサー、ライター
日本

新しい声の熱烈なサポーターとして、私はニコンの審査員を務めることを光栄に思います。目に見えるもの、目に見えないものを問わず、私たち全員の心に深く響く、あなたを映し出すような現実の叫びや悲鳴に出会えるのを待ち望んでいます。私は巧みに作られた物語を高く評価しますが、雑多で、泥臭く、混乱していて、しかし間違いなく真実である現実にも出会いたいと思っています。これらの作品は私たちを結びつけ、鍵を失くして長い間忘れていた扉のような、存在すら知らなかった入り口を開き、私たちの自分の居場所へと導いてくれます。皆さんが自分の個性を受け入れ、偶然や無作為の世界に身を投じることでリスクを負い、自分の声を発散してくれることを願っています。大胆さと無防備さを通じて、私たち全員を変えることができる物語が生まれるのです。

バイオグラフィ

京都市太秦生まれの深田祐輔は、監督、プロデューサー、ライター、サウンドデザイナーとして活躍する映像作家。彼のストーリーテリングは、疎外されたアイデンティティに焦点を当てており、長編映画、短編映画、ドキュメンタリー、アニメーションなど、さまざまな形式を通じて命を吹き込まれている。彼の作品は最先端のテクノロジーと異文化の物語をシームレスに統合しており、世界中で紹介されている。注目すべきプロジェクトである『東京オーバーライド』 と 『パーフェクトワールド』は、複雑な文化的および社会的テーマを掘り下げ、世界構築の革新と感動的な物語を融合させている。フランス、デンマーク、米国での経験を持つアジア系日本人映像作家として、深田は文化間をナビゲートする独自の能力をもたらし、根付いた感受性とグローバル市民としての柔軟性でストーリーテリングにアプローチすることができる。深田は南カリフォルニア大学で美術学修士号、京都大学で博士号を取得しており、創造プロセスにおける重要な要素として日本の「偶然―事故、運命」の概念を通じて、データ駆動型の世界における創造性を探求した。

※審査員からのコメントは審査員の見解や意見であり、必ずしも主催者の見解や意見を反映するものではありません。
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