東京アンダーグラウンド
渡邉 彩友
日本
他者・社会から自分たち(特に女性を対象)が物質、商品化され、消費されていると感じる。経済を回すために、生産性を向上するために、わたしたちのリアルな容姿とリアルな感情を殺そうとしているのではないか。鏡を見ている間や自撮り(セルフィー)をしている時は、自分で自分を生産し、消費している。外側の世界が私の容姿や考えを否定していても、私が独りで自分と向き合っている間は誰もそれを邪魔できない。街を歩くとたくさんの女性たちが常に自分の容姿をチェックしている。鏡ではもちろん、証明写真機やスマートフォン、SNSの発達などにより、彼女たちは自己を日常的に強く感じている。たとえ自身の容姿や人格、人生で悩み、自己憎悪に陥っても、スマートフォンのアプリや加工機能を利用して、理想の自分に変身し、その自分を写真として物質化することによって、他者と共有できない幸せを獲得出来る。少しでも目を離せば、自分と全く違う容姿を理想と掲げるメディア、自分の声明を否定する文句が数多く存在している。もし彼女たちが自信を失っても、少なくとも私は彼女たちの多様性や不完全さを賞賛したい。
受賞できて大変光栄に思います。これからもアート作品を作り上げていきたいです。
※選出された作品及びコメントは作者の見解や意見を表現するものであり、必ずしも主催者の見解や意見を反映するものではありません。
東京アンダーグラウンド
渡邉 彩友
日本
ストーリー
他者・社会から自分たち(特に女性を対象)が物質、商品化され、消費されていると感じる。経済を回すために、生産性を向上するために、わたしたちのリアルな容姿とリアルな感情を殺そうとしているのではないか。鏡を見ている間や自撮り(セルフィー)をしている時は、自分で自分を生産し、消費している。外側の世界が私の容姿や考えを否定していても、私が独りで自分と向き合っている間は誰もそれを邪魔できない。街を歩くとたくさんの女性たちが常に自分の容姿をチェックしている。鏡ではもちろん、証明写真機やスマートフォン、SNSの発達などにより、彼女たちは自己を日常的に強く感じている。たとえ自身の容姿や人格、人生で悩み、自己憎悪に陥っても、スマートフォンのアプリや加工機能を利用して、理想の自分に変身し、その自分を写真として物質化することによって、他者と共有できない幸せを獲得出来る。少しでも目を離せば、自分と全く違う容姿を理想と掲げるメディア、自分の声明を否定する文句が数多く存在している。もし彼女たちが自信を失っても、少なくとも私は彼女たちの多様性や不完全さを賞賛したい。
コメント
受賞できて大変光栄に思います。これからもアート作品を作り上げていきたいです。
※選出された作品及びコメントは作者の見解や意見を表現するものであり、必ずしも主催者の見解や意見を反映するものではありません。